大人になって始まった私のシルバニア物語〜あの日の憧れを手のひらに

シルバニア

小さい頃から、私はミニチュアの小さなお家が大好きでした。


家具が並び、小さな住人たちが暮らしているような世界に、憧れを抱いていたのだと思います。

この記事では、そんな私が子どもの頃に憧れていたおもちゃとの出会い、大人になってから再び夢中になった出来事についてお話ししたいと思います。

シルバニアファミリーとの出会いは、小学生の頃でした。

当時、わが家ではおもちゃを買ってもらえるのは年に数回だけ。

シルバニアの製品は、人形や家具、おうちがすべて別売り、集めるのはとても高価で、まさに「高嶺の花」のような存在でした。

当時私は引っ込み思案な性格で、母親のそばから離れられない子供でした。

でも、デパートに行ったときは、親の目を盗んでひとりでおもちゃ売り場へ向かうほどの行動力がありました。

ガラスケースの中に飾られたシルバニアたちを、じーっと夢中で眺めていたことを覚えています。

最近になって「シル活」という言葉があることを知りました。
シルバニアファミリーをコレクションしたり、写真を撮ってSNSに投稿したり、いろいろと楽しむ活動の総称です。

たまたま地元でシルバニアファミリー展が開催されるとテレビで知り、軽い気持ちで足を運んでみることにしました。

会場には、歴代の商品がずらりと並び、精巧なジオラマの中で動物たちがいきいきと暮らしている様子が再現されていました。

かわいらしい衣装を身にまとい、小さなお部屋で暮らす姿はとても愛らしく、見ているうちにだんだんと気持ちが高ぶっていきました。

展示の最後にあったのは、「物販コーナー」。
ここから、私の「大人のシル活」が本格的にスタートすることになります。

そのコーナーで出会ったのが、「シバイヌファミリー」という商品。

柴犬の姿をした家族のセットで、とてもかわいらしく、ひと目で心を奪われてしまいました。

ですが、値段は5,800円
私にとっては、気軽に買える金額ではありません。

「まだ本格的にファンってわけでもないし…」
「勢いで買って、あとで後悔しないかな…」

そんな思いが頭の中をぐるぐると巡り、一時間ほど悩みつづけました。

ほかの商品も見てみたけれど、やっぱり頭の中に浮かぶのは、あのシバイヌファミリーのかわいい姿。

展示会を見ただけの私は、まだ“ファン”とまでは言えません。

そんな私が、シルバニアの高価な商品を買って後悔しないのだろうか――。

心の中で、何度も何度も自問自答していました。

迷っている私に、そっと声をかけてくれたのは、そばにいた姉でした。
そのやさしさに、気持ちがすっと軽くなりました。

そして私は、はっきりと決めました。

「やっぱり、自分の手でこの子たちを迎えよう」
――ああ、私はもう、シルバニアファミリーのことが好きなんだと再確認。

私は「シバイヌファミリー」を手に取りました。
この日から、私の「シル活」が始まりました。

それは、毎日の癒しと、ちょっとした元気です。

小さな体に、やさしい表情。
見ているだけで、心が和らぎます。

今では、お気に入りの子たちを部屋の見える場所に飾ってます。

ふと目を向けるたびに目が合い、元気をもらっています。

これからも、シルバニアファミリーと、日々を楽しんでいきたいと思います。

小さな洋服を手作りしてあげたり、お出かけのときに一緒に写真を撮ったり。

そんなささやかな時間の積み重ねが、私にとっての大切な宝物になっていく気がするのです。

「子どもの頃の憧れは、大人になった今も、わたしを笑顔にしてくれる」

シル活
これからも楽しんでいきます(⋈◍>◡<◍)。

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